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Case17

Case17

業務効率化の秘訣は、電子カルテを使わないICT化にあった。
【診療支援システム】カルテビューワー眼科向け
大内雅之アイクリニック

「カルテビューア」が紙カルテの良い点を活かす

当院は2018年12月に開業しました。「カルテビューア」の導入を決めたのは、開業の半年くらい前です。

開業半年前ですと、院内のネットワーク構築を固めなければならない時期でそれよりも少し前から電子カルテの活用と紙カルテの活用について検討を行っていました。ただ、電子カルテは大学病院時代に利用していたシステムで良い部分も悪い部分も分かっていたので、他に方法はないかと情報収集してるところで、カルテビューアという商品があることを知りました。利用している先生に電話をかけ、どのような商品なのかたくさん質問したことを覚えています。

その後、カルテビューアを選択するに至った決め手は、①紙カルテの最大のメリット(絵や図による表現が最大限できる)を損なわないシステム②電子カルテよりコストが低いのに、十分にICT化のメリットが受けられる③利用方法(操作方法)が直感的で誰にでも分かりやすい、以上の3点でした。

場所も取らず操作も簡単!運用して実感したメリットとは

導入にあたって、当院で重要だと考えていた点がもう1つあります。それは、カルテの保管場所です。眼科診療の特性上、紙カルテに患部のスケッチは欠かせません。過去の診療内容を紙カルテをめくるように、直感的にすばやく確認したい。

それを実現することができたのが、カルテビューアでした。カルテビューアの主な機能は、診察で利用する紙情報(紙カルテ、検査結果など)にそれぞれバーコードをつけてスキャナーでスキャンし、それを患者様ごとにまとめて表示してくれるというシステムです。バーコードをつける作業もシステムで対応できるため、1枚1枚スタッフが作業する必要はなく診察後に、シールを貼って一気にスキャン。または最初からバーコードが印刷された紙カルテに記録を書くことでそのままスキャンして保存、整理、管理することが可能です。

この運用で診療を行うことで、カルテ棚は極限まで減らすことができ、限られたスペースを有効活用できる動線をオープン前に決めることができました。

また、当院では開業してから約半年で1,200枚を超えるカルテをスキャンしカルテビューアに取り込んでいますが表示の速度が遅いと感じたことはありませんし、運用上システムの速度で困ったということは1度もありません。スキャンしたデータにはタイムスタンプがきちんと押され、カルテとして保存しておくのに必要な条件も満たしてくれています。

紙カルテのままでも便利さは向上、眼科には最高のツール

また、データ化された診療内容や検査結果は、タブレット端末でも閲覧することができるため各検査機器の周辺にタブレット端末を設置しておくだけで、患者様の情報を確認することができます。いくつもの端末で同時閲覧できますので、カルテや検査結果の取り合いもなく、いつでも確認できるのでとても助かっています。

設置場所もパソコンの設置に比べると、配線を気にすることも、場所を気にすることもないので、新しい検査機器を設置する場合も、患者様動線や診療の流れに合わせてタブレット端末を移動させればよいため院内レイアウトを比較的自由に変えられるというのも、このシステムのメリットだと思います。

また、タブレット端末で閲覧する場合、紙をめくるようにスワイプすることで次の情報を確認することができるので、操作もとても直感的で、受付スタッフや検査技師でも問題なく利用してくれています。

開発会社との密な連携ができるのもメリット

システムのメンテナンスはリモート対応でしてもらうことも多くあります。これは、とても便利で、私の場合、改善してほしい要望をPCのメモに気が付いたときに記載しておくようにしています。

それがいくつか集まってきたときに開発会社に連絡し、診察のない時間帯にPCにアクセスしてもらいそのメモの内容を修正してもらうという運用をしています。昔で言う置き手紙のような運用ですね(笑)でも、これで大抵のことは修正され翌日に確認すると、手紙に返信があり、修正点が記載されています。もちろん、来院してもらって修正してもらうこともありますが、リモートの対応で修正できる内容であればそれで十分で、休憩時間や休診日に対応してもらえるのであれば、なおさら良いと感じています。

今のところ現況の機能に満足しておりますが、1年分、2年分とデータが蓄積していくことで必要になってくる機能も出てくると思います。そうなったときには、カルテビューアを利用している先輩医師に色々聞きながら、より使いやすく診療に役立つシステムに進化させていきたいと考えています。

\ メーカーから一言 /

ご開業前にお会いした際、「ご自身の診療スタイルにおいての電子化の丁度良さ」の概念をしっかりと持っておられたのが、とても印象に残っております。導入の準備段階におかれましても、機能の要不要の切り分けをされておりました。そういったご決断も、ご開業時のスムーズな運用の一因ではなかったかと感じております。今後は先生の診療スタイルをモデルとして、他院所様へのご提案をさせていただきたいと考えております。



[メーカー]

株式会社京葉電子工業

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