Case29

眼科における電子カルテ導入のハードル

少人数のクリニック、特に眼科は紙カルテの保管場所に頭を悩ませているのではないでしょうか。患者様の数が増えれば当然、カルテの数も増えていきます。
一方、眼科には繊細なシェーマが求められます。「カルテは手書きの方がやりやすい」という医師も多いのです。したがって、手書きの紙カルテから電子カルテに移行するのをためらう傾向があります。
当院も紙カルテの置き場に困りクリニックを改装しましたが、根本的な解決にはなりませんでした。
また、眼科専用電子カルテの導入も検討してみたのですが、年配のスタッフは入力に手間取ってしまい、手書きよりも時間がかかってしまうという結果に。入力をしながらの診察となり、患者様との会話に集中できないという課題も見つかりました。

手書きをスキャンする「カルテビューア」

そんな時「カルテビューア（株式会社京葉電子工業）」の広告に目が留まり、導入をスタート。
「カルテビューア」は紙のカルテにQRコードが付与され、画像データとして自動で仕分けてくれるツール。直近の手書きカルテのみならず、溜まっていた過去のカルテもそのままスキャンして取り込み、後からタグ付けすることができます。紙への記入という従来のやり方でありながら、カルテ置き場圧迫の課題を解消したペーパーレス化が実現しました。
現在、当院には1日80人から100人の患者様が来院します。以前は患者様1人1人のカルテを探す、しまうという作業が発生していました。
しかし、電子化で集約された「カルテビューア」であれば、すぐに検索と閲覧をすることができます。つまり、ペーパーレスだけでなく、患者様の待ち時間とスタッフの作業時間を同時に短縮させるICTソリューションでもあるのです。

クリニックに合わせた運用しやすいカスタマイズ

自身のクリニック専用にカスタマイズできるというのも、「カルテビューア」のメリットと言えるでしょう。
カルテ以外の文書、例えば保険証や検査結果、紹介状など、クリニックの業務に合わせて書式を変更することが可能です。当院ではレセプトの保険情報を「カルテビューア」に取り込み、スタッフで共有しています。また、診察室の端末とレセコンシステムを導入しているパソコンで切り替え閲覧ができるようになっています。
大きな総合病院などは、各業務によって専門のスタッフが配置されているでしょう。ところが、少人数のスタッフで運営しているクリニックは、１人が全ての業務を把握しなければなりません。情報共有はとても重要です。「カルテビューア」は、これまでの診療スタイルに合わせて運用することができ、スピーディーな情報共有を可能にしています。
素早い情報共有は、ヒューマンエラーの抑止にもつながっています。顕著に現れているのがオーダー表。今までは医師の指示を受け、スタッフがオーダー表を書き写すという作業がありました。その際、どうしても写し間違いが起こりやすくなってしまいます。
「カルテビューア」は医師の手書きをそのままスキャン。すぐにデータ化されますし、共有したデータに追記することもできます。画面を共有しているので、不明点を医師に聞きに行くといった院内の往来も少なくなります。もちろん、オーダー表も使いやすいようにカスタマイズが可能。業務効率化によるミスの軽減は大きな利点です。

迅速かつ低コストで導入可能

ICTソリューションと聞くと大きな改変を想像するかもしれませんが、「カルテビューア」の導入はとても簡単です。
閲覧をメインにしているので、マシンスペックもそれほど高くなく、タブレットも併用できます。迅速な導入と低コストは、「カルテビューア」の魅力だと感じます。
手書きカルテというスタイルの良さを生かしたソリューションなので、医師やスタッフもストレスなく使いこなすことができるでしょう。「カルテビューア」自体は、シンプルな操作と少ないクリックが特徴です。導入後のサポートが充実しているのもポイント。新たなカスタマイズを検討している時などは、リモートまたは直接来院で臨機応変に対応してくれます。
当院ではID連携しているファイリングシステムを導入しています。今後はこのファイリングシステムと「カルテビューア」が一体化できれば。今や、スタッフにとって欠かせないツールとなっている「カルテビューア」。
今後もアップグレードを重ねていただければと思っています。

眼科における電子カルテ導入のハードル

手書きをスキャンする「カルテビューア」

クリニックに合わせた運用しやすいカスタマイズ

迅速かつ低コストで導入可能

＼ メーカーから一言 ／

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